旧東ベルリンの中心・アレクサンダー広場にそびえる旧共産国東ドイツの象徴「ベルリンテレビ塔」 (全2ページ)

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ドイツ ベルリン

旧東ベルリンの中心地、アレクサンダー広場にそびえる「ベルリンテレビ塔」の周囲は観光客や地元民が行き交い、現在も変わらず都心の一等地になっている。

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アレクサンダー広場に程近い場所を流れるシュプレー川。都心という事もあって雰囲気的には大阪の中之島みたいな感じなんですが、遊覧船乗り場なんかがあるような観光スポットに、ちょっと気になる施設がある。

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そこにあったのは、旧東ベルリン時代の生活様式を展示する「DDR museum(東ドイツ博物館)」。2006年にオープンしたばかりで割と新しいのだが、旧社会主義国時代のノスタルジーに浸れる博物館として地元ベルリンっ子には人気の施設らしいですよ。DDRは「Deutsche Demokratische Republik」の略。

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東ドイツ博物館の中に入ると、壁崩壊前のレトロな東ドイツの民家のリビングを再現したような部屋があったり、東ドイツ製の国民的乗用車「トラバント」の実物や日用品諸々が置いてあったりして色々オモロイのだが、レトロ萌えに国境はないという事がよくわかります。色々予備知識を蓄えていった方がより良いと思われる。

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これは旧東ドイツの刑務所の独房。博物館自体狭い上に人混みが凄まじくてあまり写真を撮る余裕も無かった記憶がある。勿論日本語の説明が全くないのでドイツ語や英語が中途半端にしか分からない語学力のない当取材班は雰囲気で楽しむしかない。んまあ、レトロっすよね。

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なかなかの観光地モードになっているアレクサンダー広場には様々な人種が集まる。観光客相手に訳の分からない土産物を売る貧乏臭そうなオッサンがいたりするが、上野公園にいるホームレスみたいな身なりで、顔つきからしてどう見てもドイツ人に見えない。EU諸国からの出稼ぎ移民ですかね。

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何やら貧しそうな土産物屋はどうでもいいんだけど、とりわけ我々が目を引いたのがこれ。ホットドッグの屋台なんだけど、調理器具一式を背負ってスタンドアローンで商売しておる。重そうだなこれ…

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この界隈では日本のようにしっかり屋台を設営して…というのは認められていないのか、こういうアイデアが出てくるというのがお国柄。これならヤクザに「ショバ代払えやゴラ」と脅される前にとんずらこけますね。体力要りそうだけど…

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かつての分断都市だったベルリンは壁が崩壊して幸いにも統一が実現された訳で、市内には過去の辛い歴史を偲ぶようなモニュメントが置かれた場所がそこかしこにある。ベルリン市街地の地図が路面に書き込まれたこの広場もそうだ。

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ところでこのアレクサンダー広場界隈、人が集まる場所という事もあり色々と胡散臭い奴らがたむろっている。ドイツにもスターバックスが普通にあるのだが、お茶していたら物乞いの子供が寄ってきて「アンケートプリーズ」などと迫られる。これはかなり要注意で、何かのアンケートだと思わせてこちらの気を引かせているうちに子供に財布をすられる恐れがある。

こちらを観光客と見るやいなや誰かれ構わず猛突進していく子供達。これはヨーロッパ全土で問題になっているロマ(ジプシー)の子供で、代々物乞いで飯を食っている困った人種。ナチス時代にはユダヤ人と同じく迫害対象にもなっている。アンケートをやんわり断ると、「プッププー」と唇を震わせて唾を吐きかけられた。ほんと碌でもない奴らだ…

同じEU加盟国となった東欧の貧困国、ブルガリアやルーマニア等からロマがドイツなどの先進国に流れ着いて、子供にこうした稼業をやらせている訳なのである。差別と貧困の根深さは日本のそれ以上だ。

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20世紀には東西に分かれて対立していたヨーロッパ諸国も今やEU(欧州連合)という地域統合体に収斂され、同じユーロ通貨が流通するようになった訳ですが、日本のそれどころでない民族間問題といい東西格差といい、今後も課題が多そうだ。「東西の壁」は本当に無くなったのか?


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DEEP案内シリーズ管理人。2009年から海外各地を訪問し始め、現在の訪問国は25ヶ国。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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