質量匂いともに最強クラスなバンコク庶民の台所「クロントイ市場」が凄すぎてたまらない (全2ページ)

やはりどの国に行っても庶民の暮らしぶりが最も手に取るように分かるのが大衆向けの古い昔ながらの「市場」であり、タイに来た時もなるべくいろんな市場を見て回ってやろうと思っていた中で、バンコクを代表する庶民の台所として最も有名な「クロントイ市場」にやってきた。

タイ バンコク クロントイ

クロントイ市場の場所はスクンビット通りのBTSアソーク駅から南に1キロほどのラーマ4世通り沿いにある。地下鉄で来ると「クイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター(QSNCC)駅」というのが最寄り。正確な発音はクロントゥーイだが「クロントイ」と読めばまあ通じる。

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公共交通機関の移動が面倒なので、初乗り料金の安いタクシーやバイタクなんぞを捕まえて何度かこの市場に足を運んでみた。ラーマ4世通りを跨ぐ歩道橋の上に来ると、まるで昔の天王寺か新世界の地下通路にいたような怪しげな偽物革製品売りやらその他貧しそうな親子連れなんかがよく分からない品物を売っている。

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歩道橋の上で体重計を置いて、1回1バーツで体重測定が出来る露天商など、日本ではまずお目に掛かれない商売である。

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歩道橋の上からも見える、みすぼらしくも逞しさを感じるクロントイ市場。南北に300メートル、東西に600メートルくらいの面積を持つ生鮮食品専門ではバンコク最大級のマンモス市場でもある。

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このクロントイ市場がある場所は、元々スラム街だったものをクリアランスして、現在はタイ港湾公社が所有している土地になるのだが、近所に地下鉄駅が出来たここ数年で立ち退き問題が浮上、商店主と地主とが揉めていて、しまいには発砲事件や爆弾が爆発するなどして死人が出る物騒な事件が起きた事もあるという。

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市場も元々スラム街だったが、さらにここから南東方向に広がる港湾地帯にはバンコク最大のスラム街であるクロントイスラムが広がっていて、今ではそれほど極端でもないが、一昔前にはこの市場ですら「あんな場所に行ってはいけません」とお母さんに怒られるようなタブー地帯であったという。

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早速市場の中に入り込む。クロントイ市場の中でも、ラーマ4世通りに近いこのへんは割とまともそうなエリア。八百屋が中心になっていて買い物客も非常に多い。

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なんだ八百屋か…と余裕かましていられるのも一瞬の事、のっけから中華包丁でバンバン何かを叩きまくる音がするこちらのお店では、なんと食用カエルが売られている。

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何を中華包丁でバンバンやっているかというと、生きたままのカエル…ここで皮だけを器用に剥がしてバラしているという訳。実に生々しい現場写真です。市場の店先で「いのちの食べかた」を学びましょう。

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この値札はつまり1匹で90バーツということだろうか、意外にもカエルは高級食材だったらしい。他のフツーの魚の方が安いんだもん。それにしても付近一帯の匂いやバンコク特有のまとわりつくような蒸し暑さもひっくるめて、なかなか過酷な空間だ。

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網に入れられ中華包丁でバッツンバッツン捌かれるのを待つ気の毒なカエルさん達は近い将来バンコク市民の胃袋へと収まり貴重な栄養源と化すのである。

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ぬめぬけ感半端無いナマズの一種も荒っぽくでかいバケツの中に突っ込まれています。これは1匹50バーツ。先程のカエルよりかなり安い。

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タイではカエルばかりか昆虫食だってお盛ん。街中でもよく屋台なんかで売られているものだが、庶民派のクロントイ市場でも割と見かける。その中でもタイ国内では「メンダー」と呼ばれているタガメは昆虫の中では高級食材の一つで、食べると何故か洋なしフレーバーが漂う。素揚げにしてそのまま食うんだそうだ。

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他にもコオロギやバッタもポピュラーな昆虫食である。ここの市場では特に何も言われなかったが、観光客が多い繁華街の虫屋台なんかで写真を撮ろうとするとめちゃ怒られたりする。やっぱり珍しがられるのが嫌な店主も多いらしい。

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DEEP案内シリーズ管理人。2009年から海外各地を訪問し始め、現在の訪問国は25ヶ国。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。