日本統治時代の旧緑町遊郭…釜山忠武洞の置屋街「ワノルドン」は現在どうなっているのか (全2ページ)

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韓国 釜山 忠武洞 ワノルドン

堀之内あたりのそれを見ているせいで、このようなガラス張りで赤いカーテンで隠された「奇妙な店」ばかりが見られる光景は大いに既視感あり。これが夜になると「営業体制」になり、飛田新地同様、やり手ババアの猛烈な客引き合戦が繰り広げられる。

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店名が隠された看板と温泉マークだけが残ったそれぞれの店舗も午前中に訪れるとババアが庭先で掃除していたり、普通に日常生活が繰り広げられているあたり、飛田新地のそれと変わらないですね。

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しかし一部には日本語のカタカナで「ハジョシャン」などと書かれたものが残っていたりして、確実に日本人客を狙っている事も伺える。釜山なんて博多から高速船で日帰りで来れてしまうのだ。ここは日本から最も近い外国である。

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店名が隠されているのは当局の指示なのかよくわからんのだが、韓国では2004年の盧武鉉政権下で法律が出来て以来、この手の店舗の取り締まりが強化されてきた。政治の都合で真っ先に締め付けられる業界という宿命は日本でも韓国でも変わらない。

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法律のせいで、もう韓国では仕事が出来ないと多くの女性従事者が日本や台湾なども含めて海外に「出稼ぎ」するきっかけとなったとも言う。一部では法律の廃止と生存権保障を求める従事者達によるデモも繰り広げられている。

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旧遊郭時代の街路沿いにも沢山の赤いカーテンが掛けられた「店舗」が見られるが、周囲の狭い路地の中にもびっしりとその手の店がひしめいていて、需要の高さを実感させられる。韓国第二の都市を代表する赤線地帯だけあって、規模自体はかなりのものである。

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しかし人が少ないと思っていた早朝時間帯でも関係者のババアが掃除してたりうろうろ歩いているし、一部の店は朝っぱらから営業している所もあって、容赦なくこちらに視線を送ってくる。結構やり辛いっすね…

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…当然ながら夜の様子も見に来たのだが、あちこちの開け放たれた玄関口からピンクの灯りが漏れて、どこそこ構わず通りがかるアジョシ達を誘い込むアガシ達の姿があり、のっけから盛り上がってますなあ。日本とは違ってやり手ババアの客引きも強引で、客の腕や服も遠慮無く掴むわ、タクシーで乗り付けてきた客にはその前に立ち塞がってボンネットをバンバン叩いて無理やり車を停めるわ、凄まじい。

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あー、やってるよやってるよ…さすが「先進国」は違いますね…と感心する事請け合いである。玩月洞は全然壊滅してませんから。ちなみに釜山にはもう一カ所「牧島遊郭」というのがすぐ対岸の影島(日本統治時代の牧島)に存在していたが、こちらはすっかり役目を終えてしまっている。

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旧緑町遊郭からの帰り道、隣接する忠武洞市場の飲食街の奥には犬鍋(ポシンタン)を扱う食堂が何軒も並んでいるのが見られた。吉原土手に桜鍋の店があるように、やっぱりワノルドンの客がここで精を付けて行くんでしょうかね。

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ポシンタン屋はこうした路地裏の目立たない所ばかり、本当に至る所に存在しているので、ハングル表記の「보신탕」も脊髄反射的に読めるようになってしまったわい。

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どうでもいいけどポシンタン屋のある路地の入口にある看板には「忠武路モッコリTOWN」と書かれていました。場所が場所だけにモッコリと言われても…という感じですが、「먹거리」は単にグルメという意味らしいです…


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DEEP案内シリーズ管理人。2009年から海外各地を訪問し始め、現在の訪問国は25ヶ国。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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