おフランスらしからぬ巨大団地が密集するアジア人街「パリ13区」。インチキ日本食レストランもアルヨ (全3ページ)

フランスの首都パリにやってきている。ヨーロッパの中で先進国の一つとされるこの国、日本人が思っている以上の多民族社会で、まあとりわけ多いのが旧植民地だったアフリカ系住民だったりする訳ですが、今回やってきたのは「パリのアジア人街」。

パリ ポルト・ディヴリー

まずはパリ市の南東側の外郭に位置する13区にある「ポルト・ディヴリー(Porte d’Ivry)」へ、地下鉄7号線に乗って訪れた。パリの中心市街地からは片道20分くらいか。感覚的には大手町から西葛西とか葛西みたいなもんですかね。

パリ ポルト・ディヴリー

ポルト・ディヴリー駅を中心としたパリ13区には多くの中国人をはじめとしたアジア系住民が住んでいる、という事を聞いて、物好きな我々はすっ飛んできた訳だが、この界隈は新興住宅地で、パリの中心市街地で見かける歴史建築は皆無で、無骨な巨大団地が林立する生活空間となっている。

パリ ポルト・ディヴリー

しかもこの団地の殺風景さといったら旧共産主義国かよと思う程のものであり、日本の貧民団地ですらもう少し生活感に溢れていて不思議と落ち着くものなのだが、こっちの団地はベランダとかもなくビル同然。

パリ ポルト・ディヴリー

パリ13区は第二次大戦後に移民を多く受け入れ拡大してきた地域で、このような団地がやたらめったら多いというのはパリ市内でも珍しいらしい。まさに例えるならパリの江戸川区、パリの西葛西である。人口密度が半端なさそうですね。

パリ ポルト・ディヴリー

一見殺風景そうに見える団地だが、それぞれの窓に目を凝らすと住民の洗濯物や色とりどりのカーテンなどが見え、やはり生活空間である事を示している。そしてなんとなくその色遣いの傾向から見ても「アジア人っぽいよなあ…」と感じさせるのだ。

パリ ポルト・ディヴリー

日本でも今後人口減少社会を迎える中で、移民政策をどうするかという話題が度々ニュースになっている訳だが、フランスのような移民大国の現状を見ると、日本にある団地とかも将来このような街並みになるのかも知れないとか…考えますよね?

パリ ポルト・ディヴリー

厳密には地下鉄7号線のプラス・ディタリー(Place d’Italie / イタリア広場)駅からポルト・ディヴリー駅の間のエリアが幅広くアジア人街になっていて、高層団地が多いのもこの区間だ。歩いている住民の姿もアジア系ばかり。雰囲気がどこか埼玉の芝園団地を彷彿とさせる。

パリ ポルト・ディヴリー

そしてこの辺のスーパーマーケットは軒並み中国語併記で「○○大商場」とか書いてあったりする。ここいらは香港新界の新興団地群を思わせる。店の表に野菜がずらりと並べられているのは日本のそれと変わらないが、価格表示のPOPはフランス語だ。

パリ ポルト・ディヴリー

基本的にパリ13区は中華街だが、アジア系全体を商売相手にしているのもあって、スーパーには普通に日本酒とかも販売してあって、唐突に日本で見慣れた商品が現れるところも面白い。フランス人にとって中国も日本もさほど違いがなさそうだしな。

パリ ポルト・ディヴリー

こんな街角のケーキ屋まで中華仕様が徹底しているのがオモロイ。なんだよ「PATISSERIE超群」って…

パリ ポルト・ディヴリー

しかもこうしたヨーロッパでよく見かけるビルの壁一面を覆い尽くすウォールアートまで、どこかアジア風味で龍のイラストが混じっていたりするあたりも文化のごちゃ混ぜぶりを見せつけられるようで面白い。

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DEEP案内シリーズ管理人。2009年から海外各地を訪問し始め、現在の訪問国は25ヶ国。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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