管理国家シンガポールの掃き溜め「ゲイラン」に日本でもお馴染みのあの宗教団体の施設がある件

マレー半島の先端に位置する赤道直下の国際都市シンガポール。「明るい北朝鮮」「開発独裁国家」などと結構そっち方面の噂もよく聞く訳であるが、我々はそんなシンガポールに数日滞在していた。

シンガポール ゲイラン

土地の限られた都市国家シンガポールは徹底的に国家による街の管理が行き届いており、都市機能である程度似通ったものは同じ地区に固められている。それで我々がやってきたのは「ゲイラン」と呼ばれる土地。シンガポールの地下鉄MRT東西線の「アルジュニード(Aljunied)」という駅で降りましょう。都心からチャンギ国際空港に向かう途中にある駅だ。

シンガポール ゲイラン

アルジュニード駅を降りて南に徒歩5分くらい歩くと「ゲイラン通り(Geylang Rd)」という大通りに差し掛かる。我々はこのゲイランという土地に宿を取り、シンガポール国内をうろつく事にしたのだ。というのも…

シンガポール ゲイラン

ゲイラン地区は地価の糞高いシンガポール国内において、一泊1万円以下で宿泊できる比較的お安めのホテルが数多く立ち並ぶエリアで、まあいわゆる安宿街の体を成しているのだが、それ以上にこの地区の名を有名にしているのが「置屋街」の存在。

シンガポール ゲイラン

ゲイラン通りの南側にはこのような怪しい店構えのよくわからない建物がずらりと並んでいて、明らかに異質な存在感を放っている。何の店なのかというと…まあ、そういう事らしいです。

シンガポール ゲイラン

店舗にはそれぞれ番地が振り分けられていて、数字を赤い文字で書いてある店がそうだとか細かいルールが敷かれている。昼間はいたって静かなもんですが、やっぱりおかしいよね。「熱海」とか書いてるし。

シンガポール ゲイラン

熱海もあれば「雄琴の夜」もあるという異国なのに怪しい日本語の屋号が飛び交う不思議なゲイランの街並み。雄琴とはこれまたコアな地名を突いてきましたね…

シンガポール ゲイラン

まさしく日本で言うところの飛田新地とか吉原遊郭とかそんな感じになっている特殊地帯。逆にシンガポール国内で、このゲイラン以外でヨゴレゾーンを探すのが難しいくらいだ。

シンガポール ゲイラン

この超絶管理国家シンガポールでは、そっち方面の店舗の営業区域までしっかり管理していて、このゲイラン地区を許可地域という事にして一ヶ所に固めているらしい。

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まあその為なのかゲイラン通り付近の露天商は怪しいブツを路上で売り捌いていたりと随分西成モード炸裂な訳でして昼間っからおっかないのです。さっきから居る連中の人相悪いし、シンガポールのような超先進国にこんな場所があったとは…と驚くばかりである。

シンガポール ゲイラン

そしてゲイラン通りに沿った商店ビルの通路も昼間っからこんな感じである。まさにシンガポールの掃き溜めという表現がぴったりな土地だ。

シンガポール ゲイラン

シンガポールの他の地区では屋台の一つ一つまで徹底管理されていて整然とした街並みが広がっているのに対して、このゲイラン界隈に限ってはごっちゃごちゃした商店や露天商が勝手に商売しまくっていて様子が全く違っている。

シンガポール ゲイラン

安宿街でなおかつ夜に賑やかな街という事で、夕飯時には沢山の人々が道端に椅子とテーブルを並べたホーカーズ(ホーカーセンター)と呼ばれる屋台の集合店舗で飯を食う光景が拝める。

シンガポール ゲイラン

このホーカーズもシンガポールでは「管理された屋台」として許可を受けて営業しているもので、バンコク辺りでは頻繁に見かけるようなマジモンの野良屋台は全くと言っていいほど存在しない。

シンガポール ゲイラン

この場所に限っては東南アジアらしいカオスな喧騒に包まれた街並みを拝める訳で、なんだか高円寺の駅前にある某青果店のような店構えの八百屋とかも地元民で大繁盛。

シンガポール ゲイラン

で、夜になると最も元気なあの界隈は…もはや説明するまでもない。超絶管理国家の歪みというものをこの土地が一身に受け止めている訳なので、綺麗なシンガポールしか知らなければこの場所の存在自体がカルチャーショックとなるだろう。

シンガポール ゲイラン

…んで、そんな場所に何やら完全に場違いな施設があって、なんだこりゃ?と思うのだが、中国語の漢字併記で「SINGAPORE SOKA ASSOCIATION」と書かれているのである。うおっ、まさかの三色旗フラグか!でも例の旗も某政党のポスターもここには無い。

シンガポール ゲイラン

なぜこのような場所に日本でもお馴染みの例の宗教団体の施設があるのか、因縁めいたものを感じずにはいられないのだが、明るい北朝鮮と揶揄されるシンガポールとは気質が近そうなだけにこの国での布教活動もお盛んのようで、色々と関連施設が国内各所にあるみたいですよ。

シンガポール ゲイラン

ちなみにゲイラン地区でお安く泊まれるのは華僑系が経営する屋号に数字が書かれたこんな感じのちょっとアレな雰囲気のホテル。中は狭めになってるが、まあそこそこ快適に過ごせた。オーチャードとかの一等地だと倍以上は払わないと泊まれないだろう。まあ、完全に役割的にはシンガポールの西成みたいなもんですね、ゲイランって。


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DEEP案内シリーズ管理人。2009年から海外各地を訪問し始め、現在の訪問国は25ヶ国。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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