猫耳ウエイトレスに謎の日本風萌えイラストが躍る!エストニア・タリンの変な寿司屋「SUSHI CAT」

もうてっきり寿司という食い物は国際食と化したようで、どこの外国に訪れても「JAPANESE RESTAURANT」だの「SUSHI」だの書かれている外食店舗があって、少々割高だがセンスのどこかズレた変な寿司を食う事が出来る時代になった。21世紀はつくづくボーダーレス社会だなあと実感しつつもバルト三国のエストニアに変な寿司屋があったので報告する。

エストニア タリン

エストニアと聞いても知らない人にはどこそれ?みたいな存在感の国だが、旧ソ連・バルト三国の一番上にある国でフィンランドのヘルシンキから高速船で日帰りでも来られる国でSkypeが生まれた国だと言っておけばまあ分かるか。旧ソ連に支配された暗黒時代を乗り超えて、すっかりEUの仲間入りを果たしたエストニアの首都タリンの中心市街地に今ある店というのが、これ。

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「SUSHI CAT(鮨猫)」なる名前の異国の寿司屋は、その店構え、幟旗の一つにまでピンク系で統一されたジャパニーズ・カワイイ的なデザインが印象的。店名の通り、寿司を箸で摘んだ猫のイラストがある。店の場所は旧市街地の南側にある「Roosikrantsi」通り沿いだ。近所には占領博物館(Okupatsioonide Muuseum)がありますね。

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ちょうどよくお昼ご飯の時間という事もあるし、早速異国の寿司屋に入ってみましょう。なんだよこのドピンクっぷり全開の店内風景は!林家ペー・パー子夫妻か!というツッコミはさておきこじんまりした店内はスタッフの猫耳姉ちゃんがいるカウンターとドピンクな椅子が並んだテーブル席が4つほど。

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壁のテレビには日本のテレビCMがエンドレスで流れるが、きゃりーぱみゅぱみゅ的なものが出てきたかと思ったら頻繁にK-POP歌手のPVが混ざっている。こっちの人らにとって日本と韓国なんて全然区別はないんだろうな。

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そして店のあちこちに出所不明の謎のアニメキャラのイラストが扉や壁のあちこちに大きく描かれていて、なんともナヨーンとした空気を醸し出している。これがエストニア人が考えるジャパニーズ・クールというやつでしょうか。

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しかし日本独特のセーラー服女子高生的なイラストは実によく特徴を掴んでおり、ジャパニーズ・カルチャーがよくわかんない形でバルト三国の片隅にまで浸透している事が伺える。

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最近地上波テレビでやたら日本人が凄いとか賞賛しまくりで見てる自国民ですら気恥ずかしくなる未来世紀なんとかみたいな番組がありますが、大抵「日本の寿司が大ブーム」とか言ってるのね。スシキャットもそのうち登場しそうな勢いである。

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壁にはセーラー服女子と詰襟学生服男子のカップルのイラストが桜吹雪とともに。ときめきメモリアル的なイメージでしょうか。日本の高校では染髪は禁止されているという現実的な事情はゲームの設定でも異国の寿司屋のこんなイラストでもことごとく無視される。

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あとはスタッフ達が「日本のもの」と思って集めてきたらしいグッズの数々も陳列されていてズレた日本感を楽しめるのだが、ここでも間違い発見。PEPEROは常にポッキーのパクリ疑惑が絶えない韓国製品である。

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そして肝心のメニュー表もなんだか可愛らしげで笑っちゃうんですが、ジャパニーズ・カワイイ的センスが国際的に市民権を得ているものだとしみじみ。最安の「Sushi KITTY」(2.95ユーロ)から始まり、店名を冠した「Sushi CAT」(6.20ユーロ)、そこからグレードが上がるにつれてライオンとかジャガーとか強そうなネコ科動物の名前に変わる。

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しかし全体的にサーモンとアボカドが多めなのが海外の寿司屋によく見られる傾向なのである。ここも例外ではなかった。脂味好きには国境がないようである。

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ひとまず、そこそこボリューミーな感じのある「Sushi LION」(11.90ユーロ)をオーダー。うむ、完全に日本のチープな回転寿司屋で出そうなそれそのものである。多少メニューの写真にある寿司ネタと違うものが混ざっている気がしなくもないが、細かい事は良い。この異国の異空間で寿司を食う行為そのものに価値がある。しっかり美味いし、満足。

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あと、スシキャットのドリンクメニューの中にあるグレープジュースは、あの冷蔵庫のガラス戸越しに見える「すっきりとグレープ」でしょうか…日本国内では激安自販機やディスカウントストアに置いてあるイメージが強い、あの大阪企業サンガリアの製品だ!他にもチョーヤ梅酒とかキリン一番搾りとかも置いてある。

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狭い店内をなんちゃってセーラー服姿で猫耳を頭に付けた現地給仕女子スタッフ数名が動き回る。店で食う客よりも持ち帰り客の方が多く、我々が食ってる間にもひっきりなしにお客さんが来ていた。スシキャットはかなりの繁盛店だった。

エストニアから見たちょっとズレた日本が味わえる異国の寿司屋、タリンに行く事があれば是非立ち寄ってみては如何だろうか。


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DEEP案内シリーズ管理人。2009年から海外各地を訪問し始め、現在の訪問国は25ヶ国。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。